Mr.Childrenで好きな曲10選

誰がなんと言おうと人生で一番聴いたバンドはECHOESである。しかしそれでは話があまりにニッチすぎて誰もこのブログを読もうとはしないだろう。というわけで、人生で二番目に聴き倒したMr.Childrenというバンドの楽曲トップ10を決めようと思う。なお、Mr.Childrenにしてみたところで読者が増えるかと言われれば自信はないし、言うまでもなくそれはMr.Children4人のせいではない。


10 Another Mind

3rdアルバムの一曲目を飾る曲。Mr.Children4thアルバムの「Atomic heart」でブレイクするから、これはブレイク前夜の楽曲ということになる。曲調も歌詞も暗すぎて次の曲の「メインストリートに行こう」が実質的な一曲目と言われてしまう、不遇な曲である。とにかく悩みまくっている主人公の歌で、間奏での桜井の叫びが内に溜まった何かを吐き出しているようで印象的。のちの「ALIVE」につながるようなイメージだ。


初出アルバムは「Versus」(1993


9 未完

人生で二番目に聴いたバンドとか言っておきながら、私は「REFRECTION」の"Drip"、つまり収録曲が少なくて廉い方を買った。その"Drip"CDプレーヤーに入れて最初に聴いたこの曲に度肝を抜かれた。桜井の伸びやかな声にロックなメロディ。Mr.Childrenはついに原点を思い出した!と歓喜した。が、次作で再び忘れてしまったようだ。


初出アルバムは「REFRECTION」(2015


8 光の射す方へ

重く厚いギターサウンドが当時の日本の閉塞感を醸し出している。歌詞も掴みどころがなく、というか完全に意味不明。活動休止を経て、この頃のMr.Childrenはロックしていた。光の射す方へなんてタイトルをつけておきながらまったく光が見えず地面をのたうち回っている男の姿が見えるようだ。


初出アルバムは「DISCOVERY」(1999


7 CENTER OF UNIVERSE

始まりは比較的スローテンポで穏やか。だが、1番を歌い終わるとこの曲は一気に加速し、激しさを増す。「竜頭蛇尾」という言葉があるが、この曲を四字熟語で表すとすれば「蛇頭竜尾」だ。このメリハリが素晴らしい。"ブランド志向学歴社会離婚問題芸能界でも本当に価値あるものとは一体何だ?"この歌詞の詰め込み具合がたまらん。間違いなく一般ウケはしない。Mr.Childrenのキャリアで最もとっつきにくいとされるアルバム「Q」の踏み絵的楽曲だ。


初出アルバムは「Q」(2000


6 Image

日曜日の午後に昼寝をしすぎたあなたにこの曲を。「DISCOVERY」の最後を飾るこの曲は、ラストに向けての転調がミソ。それまで平穏に生きてきた主人公がいきなり社会の生存競争に巻き込まれていくかのように激しい曲調になる。メロディラインがとにかく美しい名曲だ。


初出アルバムは「DISCOVERY」(1999


5 少年

ポップなMr.Childrenの集大成ともいえる「SUPERMARKET FANTASY」の中でこの曲だけが異彩を放っている。青春を思わせるような疾走感のあるロックチューンに仕上がっている。NHKドラマ「バッテリー」とのタイアップもうまくハマっていた。"瞼の内側で君を抱きしめると心臓の鼓動が僕に襲いかかってくる"なんて詞も天才的すぎる。


初出アルバムは「SUPERMARKET FANTASY」(2008


4 Worlds End

個人的な思い出を一つ。リアルタイムではじめて聴いたアルバムの1曲目がこれだった。このアルバムをひっさげてMr.Children5大ドームツアーを開催した。東京ドームで聴いた「Worlds End」に当時小4の自分は度肝を抜かれた。DVDが出ると親にせがんで即買いし、ライブの感動をリビングに再現しようとテレビで爆音で聴いて隣の住人に警察に通報されたりもした。ずっと好きな曲だ。


初出アルバムは「I♡U」(2005


3 蘇生

2011年にフジテレビで放送されたドラマ「カエルの王女さま」で天海祐希らがこの曲を歌っていた。聴いているとどこからか本当に勇気がわいてくる。特にCメロは圧巻。"叶いもしない夢を見るのはもうやめにすることにしたんだから今度はこの冴えない現実を夢みたいに塗り替えればいいさ"こんな歌詞が書けたらもう他に何もいらない。


初出アルバムは「It's a wonderful world」(2002


2 Everything(it's you)

とにかくこの曲は間奏のギターソロに尽きる。当時メンバーがハードロックにハマっていたこともあり、仮タイトルは「エアロ」。歌詞に描かれているのは苦悩、苦悩、苦悩。この頃の楽曲を聴いていると、桜井が自殺すら考えたという話が腑に落ちる。生と死の狭間で奏でられるエッジーな楽曲は今も自分の心を魅了してやまない。


初出アルバムは「BOLERO」(1997


1 Prelude

Mr.Childrenの全楽曲の中のベストオブベストはこれ。散々批判されたコバタケのストリングスが、この曲のイントロには壮大なイメージを生み出している。歌詞も名フレーズのオンパレードで挙げればキリがないが、中でも"信じていれば夢は叶うだなんて口が裂けても言えないだけど信じてなければなし得ないことがきっとどっかで僕等の訪れを待っている"というパート。曲は7分もあるのだが、メロディはめくるめく展開していき、とにかく飽きさせない。ボーカル、ドラム、ギター、ベース、ピアノ、ストリングスが極上の調和を見せる名曲だ。


初出アルバムは「SENSE」(2010