2019-01-01から1年間の記事一覧

君と会えたことが過ぎた季節の意味

私は孝行息子なので、1ヶ月に1回ぐらいは実家に帰って親や兄弟に顔を見せる。寝るのはかつて私が使っていた部屋で、今は弟がその部屋の主になっている。6畳の部屋に布団を2枚敷いて、電気を消して、弟といろいろな話をするのが、私の密かな楽しみだ。 彼は…

大渋滞のせいじゃないこんなヒドい頭痛

「社会にはいろいろな人がいるよ」と親に言われて育ってきた。私が最近、それを強く実感するのは車を運転している時だ。例えば交差点での右折。道路の右側ギリギリに車体を置き、少しでも後続のドライバーを直進させようとする人もいれば、何も考えずに後方…

2019年、秋晴れの鈴鹿サーキットにて

かつてこんな冗談を聞いたことがある。「レースが好きなら、サーキットには行くな。」 野球やサッカーやラグビーを見るのとは違って、サーキットの観戦席からは「レース」を把握することはできない。サーキットは大きすぎるし、レーシングカーは速すぎて、…

ひねくれ者の罪深き我が正体

私のアパートの隣にはインド人が住んでいる。よく日に焼けた顔に無精ひげを生やしているから、私は彼を労働者かと思っていたが、話をしていくうちに彼は近くの大学に通う留学生なのだとわかった。今年の4月に日本に来たという彼の日本語は日に日に上達してい…

NUEVA VIZCAYA PILGRIM TOUR

「"KATHMANDUツアー"ってやると、旅行会社みたいになるじゃない?『カトマンドゥツアー29万8000円!』とか。だから間に"PILGRIM"って入れればそういう感じがしないかな、と思って入れたんだ。それが本心。」 これは松任谷由実が自身27枚目のオリジナルアルバ…

ほどほどの人生のすすめ

先日、24回目の誕生日を迎えた。干支は12年でひと回りするから、もうかれこれふた回りは生きた計算になる。そこで、ある休みの日に、布団で寝っ転がりながら自分の人生について考えてみたので、以下に記したい。朝起きて、鏡の前に立つたびに、自信のカケラ…

二度と立てぬ痛手さえも受け入れてく不思議だ人は

みなさんは、千里の馬という諺をご存知だろうか?たとえ、千里の道を走ることのできる馬でも、誰かがその実力を見いだしてやらなければ、才能は開花せず埋もれてしまう…。というような意味なのである。しかし、私は長いことこの諺の意味を誤解していて、まっ…

歩き続けた先に見たいのは想像を超える風と光

明日は仕事も休みだし明大前から御茶ノ水まで歩いてみるかと思い立った。蒸し暑い夜だったが雨は降っていない。絶好のウォーキング日和だ。 とりあえず家から明大前を目指して電車に乗る。京王線の最終電車に乗った瞬間、もう引き返せないのだと悟った。電…

恋の滓がまだ残っている

みなさんの中に、いけない恋をしてしまった経験のある人はいるだろうか?たとえば、彼氏のいる女の子を好きになっちゃったとか、妻子ある男の人を好きになってしまったとか。 高校生の頃に、先輩の彼女を好きになっちゃったりとかして。それで、先輩から締…

⭐️LONG TIME NO SEE「お久しぶりです。会えてうれしいです。」「いえいえ、こちらこそ。同窓会以来かしらね?あなたも元気そうで何より。」「いや、先生に会いたくなったのはですね、この間、ニキ・ラウダっていう、伝説のF1レーサーが亡くなったんですよね…

日本語表現Bを落とした私が、佳作論文を受賞した話

⭐️はじめに今になって私のメモ帳から、こんなしょうもない文章が発掘されました。書いた日付は2018年5月26日とあります。その頃の私はよっぽどヒマだったと見えます。そしてほぼ一年熟成されたこの文章は、酒に酔った勢いでついに日の目を見ることになりまし…